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少年野球 

少年野球は人気がない?親が少年野球を嫌がる理由と改善方法

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少年野球の第一印象は「お母さん方が朝早くからお手伝いをしてる」こんな大変なイメージをお持ちだと思います。「子どもが野球をしたい!」と言っても親が「うん」と言えない事情について実体験をもとに考えてみました。

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親が少年野球を敬遠する理由

お当番がある

少年野球チームには当番があります。月に2回くらい。我がチームはお当番は任意制でした。必ずやるものではありませんでした。父当番もOKでした。近年、当番制のないチームもあります。

小さな兄弟、姉妹がいたり、体が不自由なご家族がいらしたり、介護があったりいろんな事情を抱えてます。でも…です。親として子どもの意志は最大限尊重してたいです。

うちもかなり迷いました。妻は以前、大病をしたことがあり、「朝早くからお弁当を作って一日中外にいるだけの体力、気力に自信がない…」と漏らしてました。

土日、祝祭日が潰れる

休みは全部、野球だと家族の時間が取れなくなる。確かに、そうです。チームに入ると家の中が野球中心になります。水曜日に監督からその週の土日の予定スケジュールが配信されます。

高学年になると、平日もその役によってはいろいろと雑務があります。一週間があっという間だと思います。ある意味、とても濃い時間を過ごせました。

家族とお出かけで休んでもいいチームもあります。いい考えだと思います。なぜなら、「子どもが野球を本当に好きなら、ディズニーランドには行きませんよね?」

練習時間が長い

練習時間が長いのは私もずっと嫌でした。野球は立っていたり止まってる時間が他のスポーツよりも多いので、サッカーに比べて体力の消耗が少ないせいだと思います。

早朝から日が暮れるまで練習に試合です。午前は遠征して、午後は校庭で練習。子どもなので合間にふざけたり遊んだりします。大人はおしゃべりが始まります。

それ自体を楽しめばいいのですが、子どもはそんなに長い時間、集中はできません。最近のチームで練習の日は午前でおしまい、なんてチームもあります。賛同して遠方から選手が来ているようです。

当番、自由な時間が無くなる。長時間練習などが少年野球を敬遠する要因なってるかもしれません。余談ですが、サッカーも人口が減っていると聞きます。

増えてるのが、卓球、バトミントン、バスケットボール、バレーボールなど。他に選択肢が広がったせいもあると思います。

バトミントンを選んだ男の子に動機を聞いたら、屋内スポーツは日焼けしないからと言ってました。「なるほど…。」苦笑い

昔ながらの指導法

野球は歴史と伝統があり旧態依然のままが多い印象がありました。象徴的なのは野球は坊主頭です。返事は「はい」監督は絶対権力を持ってチームを握っている。親も従う。

炎天下でも走り込み、打ち込み。投げ込み。私の高校時代の野球部はこんな感じでした。大人になってもイメージが当時のままでした。ラグビー経験者の私は野球は古臭い感じがして敬遠してました。

確かに、ちょっと口の良くない指導者もいます。でも、最近の指導者は私が抱いていた昭和の時のイメージとはだいぶ変わってきてました。根底にはどのチームも部員数が少ないです。

みんなで「どの子も我が子のように大事に接しよう」という空気感が溢れていました。若い指導者も増えて、みなさんよく勉強されています。指導法や接し方は変わって来ています。

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勝利至上主義

現役メジャーリーグ筒香選手からの提言

「勝利至上主義の日本の指導者が、未来ある子どもたちを潰している」

少年野球から高校野球まで、日本には“勝利こそがすべて”と選手を怒鳴り、時には手を上げ、理不尽な猛練習を強いる指導者が少なくない。

「選手はみんな楽しく野球をやれていない。指導者の顔色を見てプレーしている。指示待ちの子どもも多い。結果重視の方針で小さいときから練習量が多く、未来ある子どもたちが(ケガや故障などで)潰れてしまっています」

と危機感を抱く筒香は2015年のオフ、自ら球団に直訴してドミニカ共和国でのウインターリーグに参加。その合間を縫って、現地の少年野球を視察した。それ以前にも自主トレで訪れた米国でジュニア指導の現場にじかに触れている。

そこで目の当たりにしたのは、「ドミニカでもアメリカでも、子どもたちはジャンピングスローをしてみたり、思い切り空振りしてみたり、ノビノビと野球をやっていた」日本とは正反対の光景。

「勝利至上主義の日本のやり方ではスケールの大きな選手は育たない」との思いに至った、と述べています。

「勝たないと面白くない」「少年野球なんだから楽しければ良いのよ」意見は分かれると思います。経験者から言わせていただければ、負けばっかりだと正直、つまんないです。

「勝つ」喜びも知ってほしいです。息子が所属していたチームは勝率1割くらいでした(泣く)練習試合でもボロボロに負けていました。負けが込むと負けに対してなんとも思わなくなります。

練習も疎かになり、朝起きれなくなったり、忘れ物が増えたり私生活にも影響が出ました。

野球経験がゼロのド素人の私は、試合のたびにいつもイライラしてました。。。「土日を野球の練習で潰して金曜に残業してせっかく時間作ったのに。。。」「また、負けか。。。」そんな時です。

「このまま負けっぱなじゃ楽しくない」と最高学年になった当時のキャプテンが「みんなで勝ちたい!!」と宣言してくれました。チームメイト、指導陣、父兄の雰囲気が変わりました。

練習でもお互いに声を出してお互いを励まし合う雰囲気が出てきました。その時のキャプテンはエースで4番で地域の代表チームに選出されるほどだったので、みんな一目置いてました。

少年野球にあることなのですが、ちょっと上手いと下手な子を見下したりしてチームがまとまらずに勝てないことがあります。大事なのは、「子どもたちがどうしたいか?」だと思います。

チームの最高学年になると低学年の子たちお兄ちゃんたちの振る舞いをよく見ています。6年生はチームの顔になるので、その自覚を大人たちが持たせると少しづつ変わります。

多くの親の想いは、「ただ野球が上手い子よりも野球を通して成長してほしい」と願ってるはずです。また、勝ち負けよりも野球は団体スポーツなので、「みんなで一つの目的を共有してお互いに励まし合って頑張ることができる」と週末が待ち遠しくなります。

だから、勝ち負けなんてどうでもいいのです。見守るしかないんです。これがなかなか、大変でした。つい愚痴ったりしてました(反省…。)

少年野球チームは減少傾向

侍ジャパンの大活躍すると、野球をする子どもたちが増える現象が見られました。公益財団法人日本スポーツ協会が発表しているスポーツ少年団の男子軟式野球団員数は2002年、15万9659人。2005年、15万7858人。ほぼ変わらず。

2006年の第1回WBCでイチロー選手、松坂大輔選手の活躍で日本が世界一になりました。すると、2006年、16万4798人へ。そして、日本が連覇した2009年には17万3978人に増えました。

しかし、その後、徐々にスポーツ少年団の男子軟式野球団員数は、減少が続きました。2021年度では、10万7033人までに減少しました。地域によっては少年野球チームが消滅しました。

テレビ放送も地上波が少なくなりました。公園でカラーバットとカラーボールで野球遊びができません。野球を取り巻く環境は大きく変わりました。野球のルールはゲームで覚えます。

野球漫画に憧れて野球を始める子もいるようです。子どもの数が減ってるにもかかわらず、Xゲームなど新たなスポーツも誕生しています。選択肢が増えた結果だけと捉えています。

決して野球そのものの人気がなくなったわけではないと考えています。

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スポーツ障害の増加

野球の場合、肩肘を痛める場合が大半です。どうしても利き手で投げるので、同じ動作が必然的に多くなり、結果として偏りが生じます。アップやクールダウンなどを疎かにする傾向にあります。

指導者が未発達の子どもの体作りに対して理解が少ない指導者もいます。投げる動作は、全身で行う一連の動作なので、重要なのは肩肘だけでなく、股関節の連動です。

今の子どもは生活様式が変わってしゃがむ動作が減りました。股関節が開くと肩も外側に向かって開いて、その勢いで肘にしなりが生まれて、ボールに力が伝わります。

子どもたちは外遊びの機会も減って、上手に体を使えなくなっています。その結果、スポーツ障害という形で肩や肘を痛めてます。

やはり、指導者が投げることだけに注視するのではなく、体の使い方をアップやクールダウン時に取り入れると、いわゆる故障と言われる障害は減ってきます。

動画から新しい練習法など積極的に取り入れてスポーツ障害をケアしているチームも増えてきてます。音楽を流しながら、リズムよく笑顔でアップしてるチームもあります。

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野球用具の高騰

私もびっくりしたのはバットの値段の高さです。いわゆる飛ぶバットです。約4万円します。野球は他のスポーツに比べると様々な道具を必要とします。2〜3倍の費用がかかると思います。

娘さんがテニスを習っているスポーツ経験豊富な妻のママ友が一言「野球ってお金が掛かるよね」野球に対してこんな負のイメージを持っている方は少なくないのでしょう。

野球は打つ時、守る時に使う道具がそれぞれ異なります。我が家は野球道具は最低限でした。あとはお古を使わせていただきました。グローブさえあれば野球はできます。大丈夫です。

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まとめ

最後はお子さんの意思です。うちは「長男が野球をしたい」と言ってからあえて一年待ちました。一年後、「やっぱりどうしても野球をやりたい!」普段あまり意思表示を示さない息子だったので、私たち夫婦は、とてもうれしかったのと、同時に驚いたことを鮮明に覚えてます。

当時、所属していた少年野球チームの監督さんに、息子たち3人がお世話になりました。監督さんは子どもたち全員を我が子のように接してくれました。特に長男は厳しくされたようです。

他のコーチの方から「息子さん、大丈夫!?」とよく言われました。監督さんからも後になって厳しく指導したので、いつも次週、うちの息子が練習に来るか?不安だった…と聞きました。

入団に至るまで一年間待ったので、息子なりの覚悟もあったんだと思います。息子や監督、コーチ、チームメイト、父兄さんの頑張りをみると、朝早くからお当番があるとか、土日が無いとか、結構そんなのが小さい壁になります。

子育ての醍醐味は、なんと言っても「子の成長」です。急激に成長します。そうです!環境です。自分の周りの環境が成長に欠かせません。

「少年野球チーム」という場に身を置くと、子だけでなく、親も成長します。あまり構えずに最初は一ヶ月の仮入部から始めるのもありです。そこでダメだったら、それでイイんですよ。気楽に。

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