チームカラーは監督さんの個性が100%出ます。監督を含めたコーチ陣が楽しくしていると、自然と子どもたちも笑顔になります。監督が試合中怒鳴ってると、子どもは大人の顔色をいつもうかがってます。特に少年野球の場合、監督が「最重要事項」です。
監督に求められる条件
野球の楽しさを伝えられる監督
試合の合図は審判さんは何て言ってますか?「Play ball!」です。プロ野球でも同じです。Playは遊びです。そうです。「ボール遊びを楽しもう!」です。
野球ど素人の野球経験が無い私も白球を追うのは楽しかったです。夢中になれます。試合になるとみんなで一つの白いボールに一喜一憂します。
指導者の役割は選手の邪魔をしないように、子どもたちの最大限可能性を引き出す。なかには、怒鳴ったりイライラする監督さんも見かけます。
うちのチームは試合で守備機会が終わって選手たちがベンチに戻ってくる際、子どたち全員が笑って引き返してきました。もちろん、そこには満面の笑みを浮かべた監督さんの姿がありました。
基本を教えてくれる監督
思いっきりバットを振れる。チカラ一杯投げられる。全力でベースを駆け抜けられる。キャッチボールができる。野球は技術を要するスポーツです。
空き地や校庭で野球遊びをしていた時代とは今は大きく異なってます。キャッチボールやバットを振ってボールを打つ一連の動作は、野球の指導者の教えが無いとできないのが現状です。
基礎が大事になります。つまり、打つ、投げる、捕る、走るなどです。ある程度、これらの動作ができると楽しくなります。
その基礎を入り口のコツを教えてくれると、子どもは成長が早いのでグッと上手くなります。逆に教えすぎも成長を阻害します。バランスですね。
アメとムチを使い分ける監督
子どもも大人も褒められるとうれしいです。褒めると伸びますが、そこで止まる子もいます。もっと上を目指そうとする子もいますが、褒められて満足で終わってしまう子もいます。
我が家は後者でした。大事なのは、褒めて気づかせること。なんでもそうかもしれませんが、自らが行動しないと進歩はないと思います。
指導には命令型と提案型があります。私のTHE昭和時代は完全に命令型でした。ただ言われた通りにやっているだけでした。完全に思考停止でした。
今は時代が違います。息子の時の監督さんは「今のスイングいいよ!!」「もういっちょ!!」って感じでした。褒めて認めて、さらに気持ちもあげる。
すると、子どもたちも積極的に「監督、このスイングでイイですか?」って具合いで聞いてきました。相互のやりとりができるとお互い目指す位置(目的地)が一致するので、子どもも安心するんでしょうね。
いけない時は、しっかり叱ってくれると親は助かります。他人が言ってくれた方が効果は100倍あります。怒るは感情を爆発させることです。叱るとは違います。
監督さんも私たちと同じ人間です。大事なのはその人の良い点を見ようとすることだと思います。
喫煙しない監督
ラグビー経験者の私が一番驚いたのが、野球指導者の喫煙率の高さです。学校の門の外で一服は日常でした。ラグビーでは指導者が喫煙なんてあり得ませんでした。
私がとても嫌だったのは、選手の見えるところでタバコを吸うことでした。妻にも相談をしました。「野球の監督、コーチは指導者であって教育者ではないから、そこまでは求められないよ」でした。
確かにその通りですが、プロ野球でも禁煙の球団もあります。指導者たちが喫煙する姿を見て、育った子どもたちが将来、大人になってタバコを吸ってしまう流れができてしまうと思う。
当時の監督さんは禁煙をして、その後完全にタバコは辞めたそうです。ある大きな大会出場の願掛けをしたそうです。見事、念願が叶いました。
子どもを認めて褒めてくれる監督
最近は減ってきましたが、子どもを自分の言いなりにしようとする監督がいます。野球はベンチから指示やサインが出るので、子どもをプレーの状況に合わせて動かすのは当然です。
しかし、子どもなのでうまくいかないことの方が多いです。そこでそのミスを頭ごなしに否定する監督がいます。すると、子どもは「いつも怒られてる」と思ってしまいます。
「どうしたらいいのか?」を教えてくれたり、または「ミスを認めてくれる」と素直な小学生は次からは自分で考えてプレーするようになります。大人だって認めてくれたら、うれしいはずです。
やがて、いつも三振だった子がタイムリーヒットを打ったりします。自己肯定感が高まると、子どもも大人もグングン伸びるのです。監督の一言で子どもはガラッと変わります。
経験を押し付けない監督
その時代に合った指導法があります。昭和は完全に「命令型」でした。今は「提案型」です。投げかけて考えさせて答えを自らが出す。正解は自分で証明する。間違いに気づいたら直せばいいんです。
野球は特に、命令型の傾向が強いスポーツだと思います。もちろん監督さんの経験も大事ですが、今の時代の子に沿った指導法が適切です。
まとめ
子どもにとって監督は絶対的な存在になります。監督次第で「野球が好きになるか?」「ならないか?」に分かれます。少年野球の監督はライセンスなど持たなくてもできます。誰でもできます。
野球好きなお父さんが務める場合が多いです。監督自身の野球経験の基づいた指導法が主になります。今はかなり少ないですが、まれに暴言を吐いたり罵声を浴びせる監督もいます。さすがに暴力はありません。
この辺りは注意してしっかり見てください。練習試合を観戦すれば、監督の素の部分が出るかと思います。あとはチーム全体の雰囲気です。空気感というのはその場ですぐ出来るものではありません。
普段から、監督含めた指導陣、父兄、子どもたちが仲良く良好の関係性が築かれているなら、グラウンドに入れば、すぐにわかるはずです。
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